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人はなぜ勉強しなくてはならないのか?

野生人間
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「何で勉強しなくてはならないの?」と聞かれたら

自分が子供を持つ親だとして、子供から「何で勉強しなくてはならないの?」と聞かれたら何と答えますか?

子供からみて納得性の高い答えを返せるでしょうか?

「人はなぜ勉強するのか?」という疑問には、子供だけでなく大人も一度は向き合っておいた方がいいかも知れません。

そもそも人は知的好奇心旺盛な動物なので、日常生活やテレビ、映画、マンガなどから半ば無意識のうちに学んでいます。

ここで注意したいのは、同じマンガを読んでいても、そこから得られる知識の量にはかなりの個人差がついてしまうということです。

実はこれが、幼少期から勉強しておいた方がいい理由のひとつでもあります。

たとえば漢字の学習の場合、幼少期から年間100個、200個、300個と覚える漢字の数を増やしていき、脳に一定の負荷をかけるようにすると、次第に脳の記憶容量がアップしていきます。つまり漢字の「もの覚え」がよくなるのです。

段々と重い負荷をかけていくやり方はウエイトトレーニングにも似ています。適切な負荷をかけることで、脳はストレスを感じつつもそれが日常となり「サッサと片づけてノルマを達成してしまえ!」と勝手に効率よく処理してくれるようになるのです。

この状態を続けることで、高学年になる頃には、ふりがなを振ってあるマンガの漢字を読むだけでも新しい単語や熟語がスラスラと頭のなかで吸収されるようになります。

乾いたスポンジが水を吸うように、大したストレスもなく漢字や熟語を覚えられるようになるのです。

こうした脳をつくるには、子供の頃から1日5分でも10分でも漢字の読み書きを覚える習慣を身につけておくのがいいと思われます。

高学年から大学受験にかけての英単語の記憶においても同じことが言えます。慣れてくれば日常生活や雑誌、ニュースなどからも、新しい言葉や英単語を覚えることができるでしょう。

一方、日頃からそうした訓練を積んでおかないと、日常生活で何度も目にするような漢字や英単語でさえ「学校の試験に出されたら答えられない」ということになりかねません。

そうしたことが積み重なって、大人になる頃には知識量にかなりの差がついてしまいます。

やはり、子供の頃の勉強は怠けず継続した方がいいと言えるでしょう。

また、そうした積み重ねの有無がその後の知的好奇心の形成にも大きく影響し、いわゆる「地頭のよさ」を左右する重要ファクターとなることにも注意が必要です。

人の脳容量が約1500㏄で止まってしまった理由

人が勉強しなくてはならない理由は、人類の進化において脳容量が1500㏄程度で止まってしまったことと無関係ではなさそうです。

まず、人は言葉や文字を発明したことで、複雑な情報をたったひと言で言い表したり、印象に残ったことを図や絵で表現したりすることができるようになりました。

つまり膨大な情報を圧縮して認識、表現、伝達することに成功したのです。それで脳容量を増やす必要がなくなったのだと言われています。

その代わり、言葉や文字を使いこなせないとまともな社会生活が送れないようになってしまいました。それで勉強が必要になったのではないかと考えられます。

多くの人が無意識のうちに言葉や文字といったツールを使いこなしていますが、それは幼少期からの学習の賜物であって、生まれたときから全てが備わっていたわけではありません。

人類の進化や進歩を踏まえながら

ところで、人はなぜそんなに知識や情報を必要としてきたのでしょうか。

他の動物であれば、せいぜい水や草にありつける場所やその探し方、肉食獣であれば獲物の狩り方などを身につけておけば十分に生きていけるはずです。

これは人類の進化や進歩とも深く関わってくることなので、少し掘り下げてみたいと思います。

私たち人間は、そもそも石器時代にマンモス狩りをしていた頃から身体的にはほとんど進化していません。

もちろん「脳」も含めて劇的な進化を遂げた形跡はありません。

では人類の祖先たちは、それまでどのようにして進化または淘汰の歴史をたどってきたのでしょうか?

原人の頃の人類は、まだ現在のように一種類ではなく、様々な種類が存在したと言われています。

たとえば高い木の実が食べられるように背が高く進化した者、肉食獣の食べ残しや昆虫を食べていた者など、実に十数種類もの原人が存在したと言われています。

そのなかで、私たちの祖先は猛獣の食べ残した骨を石で割り、なかにある骨髄を食べていた種類だと言われています。一説によるとそれで脳容量が大きくなったのだとか。

そんな風にして私たちの祖先は進化するごとに脳容量を増やしていき、他の種類は滅んでしまったということです。

脳容量を増やした人類の祖先たちは、狩猟や採集のときも頭を使っていろいろ工夫していたに違いありません。

想像でしかありませんが、動物を谷底へ追いやったり、道具を使って仕留めたりしていたのでしょう。

動物園にいるチンパンジーでさえ小枝などの道具を使って食糧を確保するわけですから、人類の祖先がもっと気の利いたやり方で狩りを行っていたとしても不思議ではありません。

また、仲間とのコミュニケーションも盛んだったはずです。

まだ言葉のなかった時代には、身振り手振りや鳴き声などによって仲間同士有用な情報を伝え合っていたに違いありません。

かなり複雑なコミュニケーションも可能だったのではないでしょうか。でなければ、厳しい自然環境と生存競争を生き抜くことはできなかったはずですから。

適者生存が真実であれば、頭を使って食糧を獲得できる者だけが生き残ったということになります。

人類にはチーターのような身体能力もライオンのような力もありません。

あるのはずば抜けて大きな脳容量だけ。体を鍛えるだけでは生き残れません。

自分たちの強みである「頭のよさ」と「知恵の蓄積」を頼りに生き残ってきたのではないでしょうか。

他の動物と比べてこれ程ひ弱な肉体しか持たずに生存し続けられた理由が他に見当たりません。

その後、人類は文字を発明し、世代を越えて膨大な量の知識や情報を伝えられるようになりました。

そして、いまや地球上の食物連鎖の頂点に君臨する存在となったのです。

恐竜が滅びてから約6600万年、いま地球上で人類が幅を利かせています。

世界の人口を見るとよくわかります。

これまでに累計で約1100億人もの人間が誕生してきました。そのうち80億人がいまこの世で生きています。

約20万年の人類の歴史のなかで、これ程までに繁栄した時期があったでしょうか。

高々100年の寿命しか持たないのに、過去20万年の累計の7%以上の人口がいまこの世に存在しています。

人類は学習し、考え、アイデアを出し、それを蓄積し、更に発展させ、情報交換し、イノベーションを起こしてきました。

そうやって厳しい生存競争を勝ち残り、現在の繁栄を築くことができたのです。

まとめ

「人はなぜ勉強しなくてはならないのか?」という質問に対し、以下のような答えを考えました。

  • ものごとを効率よく記憶するためには、脳に負荷をかけるトレーニングの積み重ねが大切だから。
  • 人の脳容量が1500㏄で止まったため、図や概念を用いるなど、情報を圧縮して処理するスキルが必要となったから。
  • 身体能力的には決して有利とは言えない人類がここまで繁栄できたのは、世代を越えて知識や情報を引き継ぎ、それを知恵や文化へと昇華させる頭脳をもっていたおかげだと考えられるから。そしてこれからも、人類は進歩し続けなくてはならないから。

他にもいろいろあると思いますので、ぜひ一度考えてみてはいかがでしょうか。

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野生人間
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無形資産×ビジネスモデル
【経歴】元証券マン|現役経営コンサルタント|無形資産投資アドバイザー|投資スキームの構築|日本のためになる仕事がしたい|悪貨は良貨を駆逐する|他人の不幸の上に幸福を築いてはならぬ|
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