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【地頭がよくなった?】中学受験の偏差値が15ポイントアップした理由とは

編集者
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中学受験の偏差値が4カ月で15ポイント上がった話

私は小学生のとき、親から言われて中学受験をしました。

勉強を開始したのが小5の夏休みと比較的遅かったためか、その後1年以上も成績の伸び悩みに苦しむこととなります。

学校ではそれなりに成績優秀だった私ですが、小5の夏休みが明けた9月に当時最大手だった「Y谷O塚」の入塾試験を受けたところ、「準会員」という称号を与えられてしまいました。

ちょっとショックだったのと悔しさもあり、その後半年間はかなりマジメに勉強しました。

にもかかわらず、小6になる直前の3月にクラス分けの試験を受けて、また「準会員」になってしまったのです。

偏差値でいうと大体「55前後」だったかと思います。親から言われた「御三家」への合格ラインには程遠いレベルでした。

寝込みはしませんでしたが、寝込んでもおかしくないくらいショックでした。

そこで学校のクラスで一番優秀だったI君にダメ元で相談してみました。

地頭くん
地頭くん

I君、どうしたらそんなに勉強できるようになるの?

すると、意外にもI君は即答してくれました。

「T△P」だよ。とてもいい塾で授業も面白いんだよ。

同級生のI君
同級生のI君

I君は、塾の雰囲気や授業で習った内容を楽しそうに教えてくれました。

たとえば計算問題で「25×16=?」と出されたら暗算で答えられる?

同級生のI君
同級生のI君
地頭くん
地頭くん

え?えーっと…

戸惑う私にI君はヒントをくれました。

計算しやすいように工夫して解くタイプの問題だよ。

同級生のI君
同級生のI君
地頭くん
地頭くん

あっ、そうか 「5×4×5×4=?」って直せばいいんだね。

なるほど、目からウロコが落ちました。

この一問がその後の私の人生に大きな影響を与えるとは、その時は思いもしませんでした。

自分にとって都合よく考える「マインドセット」

地頭くん
地頭くん

どうやら自分は準会員にされたせいで中学受験というものにビビッていたのかも知れない。

ということに気づきました。

地頭くん
地頭くん

I君が教えてくれた計算問題みたいに、自分が問題を解きやすいように都合よく考えればいいんだ、きっと。

そんな風に思いました。

この心境の変化はいわゆる「マインドセット」と言うのでしょうか、ある種の心構えのようなものができました。

「自分に都合のいいように考える」という図々しさが当時の私には欠けていたのです。

I君との会話を通じてそこに気づけたのは大きかったと思います。

ちなみに、「自分にとって都合よく発想する方法」で答えにたどり着ける問題は他にもいくつかあります。

地頭くん
地頭くん

「3の倍数」かどうかを判別する方法なんかもそうだよね。

カリスマ講師のいる塾へ

さっそく小6の4月から「T△P」に入塾し、お目当てのS山先生の授業を受けるのを心待ちにしていました。

というのは、I君が「算数のS山先生の授業を受けたらきっと成績が上がると思うよ。」と教えてくれていたからです。

しかし、まだ中レベルのクラスだった自分の教室に上位クラスを教えるS山先生が現れることはありませんでした。

それからしばらくして7月頃になると、突然S山先生が現れてたまに算数を教えてくれるようになったのです。

そこから一気に成績が上がり、10月の模試では偏差値15アップという経験をすることになります。

S山先生はこの数年後に独立して「S△PIX」という学習塾を創設しました。

「効率のいい学び方」の存在を知る

中学受験の勉強法は主に2つ
  1. 中学受験特有のコツやノウハウを地道に学ぶ方法
  2. もっと抽象的な原理や法則や包括的概念を学ぶ方法

①の方法をやっても一向に成績が上がらなかった私ですが、小6の7月頃、ついに②の方法を教えてくれる先生と出会うことができました。

そこで学んだのは、単なる算数の問題としての「解き方」でなく、その問題を「どう考えるか」「どう捉えて」「どう解釈するのか」そして「どうアプローチするか」ということでした。

たとえば旅人算やつるかめ算に代表されるような「差や比」に着目して解く文章問題は、「比較しやすくする方法」を学ぶことで簡単に解けるようになりました。

ものごとを公平に比較する方法さえわかれば、どんな特殊算だろうがあまり関係ありません。

問題文を読んで「差や比」が際立つように解釈し直してから、あとはそれに応じた処理をすればいいだけです。

多少複雑になったときは「0や1」を代入して極端なケースをつくり、それを分析することで複雑さを回避できることも知りました。

大人になってから使う「損益分岐点分析」などは、まさにその手法に基づいた経営分析ではないかと思います。

また、図形問題であれば補助線を引くことで、それまで見えなかった図形の特徴が見えてくることも知りました。

そんないくつかの方法を「例題」として教えてくれたので、他のいろんな問題に当てはめて、それらを試すこともできました。

特殊算の解き方を個別に学んでいるときは、ちょっと近視眼的な勉強になっていたような気がします。

そのせいか、「自分が何をやっているのか」もよくわからない状況でした。

いま考えてみると成績が伸び悩んでいた理由はそこにあったのかも知れません。

10種類以上もある特殊算の解き方をいちいち覚えていられるほど記憶力がよくなかったせいもあるとは思いますが。

どんなに頑張っても「努力する目的」が曖昧だと、そうした努力はきっと報われないのでしょう。

カリスマ講師から学んだ大切なこと

結局、「比較しやすくする方法」というのは、いま考えてみると「分析的思考」のことでした。

つまり、「思考法(頭の使い方)」レベルの抽象度で算数を教わっていたことになります。

それが自分にはピッタリ合っていました。それで学力が一気に上がったのです。

いまでも何かを分析するときは、人が知覚しやすいように差異や変化を際立たせる工夫をしてからデータや情報を処理します。

小学校のときに教わった算数と同じように「比較しやすく」してからものごとを比べています。

高額な買い物をするときも、候補をいくつか並べて、できるだけ「公平な条件」で比較するように心がけています。

知覚できることを際立たせて比較しやすくする。それが「分析」の本質なのでしょう。

当時はそこまで理解していなかったものの、問題文の「解釈」の仕方と比較しやすくするための「処理」の方法を学び、自分なりの分析ができるようになってからは、算数で困ることはほとんどなくなりました。

①の勉強法をやっていたときは、本当に毎日勉強がつらくてストレスが溜まる一方でした。

しかし②の勉強法を学んでからは、それまでの鬱憤を晴らすかのように問題集で類題を見つけたり、難問にチャレンジしたりして自信をつけることができました。

このように、問題に出されたことの「解き方」を直接学ぶよりも、その背後にある原理や法則を学んだ方がはるかに効率がよくなる場合もあるのです。

そして思考法は、「人の頭でものを考えやすくする方法」を概ねカバーしています。

ビジネスにおいても、客観的・科学的にものを考える必要性のある場面において、思考法は私たちの大きな助けになってくれています。

人間関係や人事においても、できるだけ客観的かつ公平な立場で人の成果や功績を評価したい場合には、論理的思考はとても役立ちます。

目に見えない問題に対し、洞察や推論を用いて仮説を立て、客観的に納得性の高い結論を導き出すのが論理的思考です。

結局私はいま、「目に見えないもの」「無形のもの」ばかりを扱う仕事をしています。

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ジアタマ教育事業部
当サイトの編集者です。主に教育とその関連分野を担当しています。教育はその人のライフスタイルや仕事と密接に関わってきます。「大人は自分で立てた学習プランで学ぶべき」というのが信条です。世界の共通言語は「数学」と「音楽」だと思っています。
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